PATシステムとは
PATシステムとは【金属折板屋根用親綱システム】のことを指し、ショッピングセンターや工場、倉庫など大空間建設物に多く採用されているハゼ締めタイプの金属製長尺折板屋根に設置して軒先、開口部などからの墜落・転落災害を防ぐ設備。
屋根に固定するベースと支柱で構成し、ここに親綱を渡して仕様する。さらに、支柱に単管パイプを付ければ、手すり柱としての利用も可能。
安全帯取り付け設備として十分な性能と強度があり、ベースと支柱が分割しているため収納がコンパクト、屋根材を痛めずに簡単に取り付けできるなどの特徴を持つ。
道のり
当社は屋根や外壁などの施工を専門にしているのですが、どうしても屋根の先端部分での作業が多く、足場がないため転落事故に繋がるケースがありました。
そこで屋根の先端部分に取り付けて転落を防止する装置を独自に開発できないかと考え始めたのです。
日々改良へ
最初はとても頑丈に作ったのですが、それだと命は救えても内臓に大きなダメージを受け、数日後に亡くなるケースもあることが分かり、衝撃を和らげるために支柱をどの方向にも倒れるように作り直しました。
これで1/5程度の力の分散が可能になり、より安全性が高まりました。また、命を救っても屋根を壊しては何もなりませんので、それらをクリアするために試行錯誤を重ねた改良型を今では提供しています。
コスト削減にも繋がる!?
施工者の安全を守ることはもちろん、コスト削減にも繋がります。
大規模な工事ですと足場だけでも数千万円掛かることがあります。当装置には足場を必要としませんのでその分のコストを削減でき、かつ安全性も高まると嬉しい言葉をいただいております。
リスク回避
当装置の連担した部分にネットを張れば、冬場の風の強い時の飛散事故が防げます。
高速道路や踏み切りの近くで作業する際、飛散物が架線などに引っ掛かると数千万円の補償が請求されますので、飛散事故防止にも気を付けなければなりません、そういったリスク回避にも役立ちます。
こんな時にも!
個人で行うような小さな工事にも使えます。例えば冬場の雪下ろしなどの転落事故防止などです。
その他、足場を組まないリフォーム工事や、屋根の上に設備を取り付ける際に使っていただきたいです。
電動工具でねじを締めたり緩めたりするだけという作業で取り付け、取り外しが可能ですし、誰でも簡単に取り付けられるようにしてありますので、専門業者でなくても大丈夫です。